美術とイラストの違い

イラストと美術は違う、というのはイラストを目指す人にとっては当たり前のことかもしれない。具体的な違いとしては、美術は美術家の「個」から始まる作家性の高い作品。一方のイラストはすぐに人に伝わりやすい「個性」「オリジナル性」が求められてくる。美術は普遍的で他の作品とも過去の自分とも異なる表現が必要となってくるが、イラストはオマージュやモンタージュを含む表現の自由を含みつつ、同じ作風を繰り返し反復させることが要求される。
またイラストは大衆に見せる作品であるので時に流行や社会性を込めたものが求められ、複製させて大衆に広めることが目的になってくるので、美術と比べると「消費される絵画」という側面がある。それぞれ根幹のコンセプトが大きく違い、求められるアイディアも異なる。自分が美術向きか、イラスト向きかはまず専門学校に入学する前に自分で確かめておく必要がある。そもそも美術とイラストでは求める喜びも違う。美術は何年か先になって評価され、人類の重要な遺産となることが目標だが、イラストは即効性でその時代のブームになり人々に賛同されることが喜びだ。どこを求めるか、まずは自分の目標を確かめよう。